終活で負の不動産を残さぬように
2025年02月27日
地は別にして、自分が住んだ新築建物は、自分一代でもう価値がなくなると思って、次世代にバトンしましょう。
古い建物は負の財産になりがちです。
たとえばのお話です。
空き家の相談で、相続した親の建物が老朽化して、壊さなくてはならない建物(危険家屋)になった。アスベストも気になる、解体費はいくらかかるか? 補助金はあるのか?との問い合わせがあります。補助金50万円でも、解体費300万円とかいうとすぐには対応できない。
登記について、相続の土地建物を売買したいが、現存していない草葺き屋根建物の登記を滅失しないといけない、昭和初期の数百円の抵当権が抹消されていない、登記が曾祖父の名義のままである、増築分の登記がなされてない。境界が明確でない。このような空き家を売買する場合、登記などをきれいにするのに百万円強の出費・・・
30代で35年ローン新築に住み、定年後ぐらいにローン払い終わり、これから収入は年金のみで生きていこうと思い、建物のリフォームなどして暮らそうとする矢先、親の相続空き家の処理費で数百万円かかることになることもありがち。 マンション住まいについても、年金生活になったご夫婦、数百万円の大規模修繕工事なかなかだせない、ほかに移り住むこともできない。困った話。
親が持っている賃貸アパート、親の時代から時が50年経過、アパートの建て替え、現居住者の対応 これまでアパート経営もしていない方からのご相談 などなど
世代交代の不動産のご相談はいろいろあります。
お爺さんおばあさんになると、孫や子供にお金の支援もしたい矢先、思わぬ負の不動産で思わぬ出費。
自分自身の貯蓄があれば問題はありませんが、自分にかかわりそうな不動産について、事前にお金の出入りを頭に入れて終活したいものです。
土地単価が高い都会と土地単価の安い田舎で状況は変わりますが、
終活収支計画がんばろー
バトンを受けるバトンを渡す3世代を上手に引き継いでいきたいものです。
不動産にかかわる者として、より良いご提案できるよう、相続・不動産のコンサルに関連する研鑽していきたいと、令和7年度不動産コンサルティングマスターをチャレンジを目指します。
良いまち不動産 奥田良三